久が原の奇跡!ますの湯が変えた銭湯の常識と極上サウナ体験を独占取材
cocofuro ます の 湯の暖簾をくぐった瞬間、駅前の喧騒はふっと遠のく。漂う心地よい木の香りと、かすかに響く湯の流れる音。東急池上線久が原駅のホームからわずか徒歩1分という立地でありながら、そこには別世界のような静謐さと活気が同居している。かつての下町銭湯が、これほど洗練された空間へと脱皮を遂げると誰が想像しただろうか。
温浴業界の常識を鮮やかに塗り替えたcocofuro ます の 湯は、単なる公衆浴場の枠組みをはるかに超え、日常の中で五感をリセットするための拠点として熱狂的な支持を集めている。老若男女が同じ湯船でくつろぎ、サウナ室の熱気に息を整える。現代の都市生活に失われかけた豊かな時間が、ここには確かに息づいている。
今井健太郎建築設計事務所が手掛けた空間美!進化するデザイナーズ銭湯
東京都大田区といえば、都内屈指の銭湯密集地帯として知られる。その激戦区において、ひときわ異彩を放つのがこの施設だ。仕掛け人は、数々の名作温浴施設を世に送り出してきた株式会社楽久屋。彼らが銭湯リノベーションの旗手である今井健太郎建築設計事務所とタッグを組み、2019年にリニューアルオープンさせたのがすべての始まりだった。
空間に入ってまず目を奪われるのは、木目を生かしたミニマルでモダンなデザイン設計だ。限られた敷地面積を巧みに活かし、圧迫感を一切感じさせない高い天井と間接照明の絶妙な陰影。伝統的な銭湯が持っていた開放感を保ちつつ、現代の洗練されたブティックホテルのような上質さを兼ね備えている。デザイナーズ銭湯と呼ばれる施設は数あれど、ここまで機能美と情緒が調和した例は極めて稀だ。
漆黒の湯に沈む贅沢!生源泉をかけ流す黒湯天然温泉の底力
大田区の代名詞とも言えるのが黒湯天然温泉だ。太古の植物が分解されて地下水に溶け込んだフミン酸を豊富に含むこの漆黒の湯は、肌触りが極めて滑らかで、入浴直後から肌にしっとりとした潤いを与える。
特筆すべきは、贅沢にも加水・加温なしの「生源泉つぼ風呂」が備えられている点だ。加熱されたメイン浴槽で芯まで温まった体を、約17〜18度の冷たい生源泉に沈める。肌を刺すような冷たさはなく、まろやかな黒湯が全身を優しく包み込む。温と冷。この繰り返しがもたらす自律神経の解放感は、一度味わうと病みつきになる。
サ活勢がサウナイキタイで絶賛!フィンランド式サウナと冷水黒湯風呂の真価
近年の空前のサウナブームにおいて、サ活愛好家が集うポータルサイト「サウナイキタイ」でも常に上位の注目度を誇る。その理由は、コンパクトながら極めて質の高いフィンランド式サウナの設計にある。
サウナ室内部は定員5〜6名ほどのミニマムな空間。座面と熱源の距離が近く、しっかりとした輻射熱がダイレクトに体に届く。息苦しさを感じさせない湿度管理が徹底されており、数分座っているだけで玉のような汗が噴き出す。そしてサウナ室を出た直後に待つのが、先述した黒湯の水風呂だ。天然温泉水でクールダウンするという贅沢の極み。外気浴スペースがなくとも、脱衣所のベンチや洗い場でのひと息で、驚くほど深い「ととのい」へと導かれる。
【2026年最新】料金体系と営業時間!朝風呂から深夜までの利用法
公衆浴場(温浴業界)において、利便性とコストパフォーマンスの両立は生命線である。2026年現在も、東京都の公衆浴場統制料金に準拠した入浴料で、誰でも気軽に本物の天然温泉を楽しめる体制が維持されている。最大の驚きは、本格的なサウナ利用に追加料金がかからない点だ(※バスタオル等のレンタルは別途)。
営業時間は朝6:00から深夜24:00まで。通勤前の「朝ウナ」で頭をクリアにするビジネスパーソンから、夜遅くに1日の疲れを癒やしに来る地元住民まで、多様なライフスタイルに寄り添う。券売機によるキャッシュレス決済にもスムーズに対応しており、手ぶらセットも充実しているため、ふと思い立った瞬間に立ち寄れる気軽さが頼もしい。
混雑回避術と知る人ぞ知る入浴のコツ!ピークタイムを避ける黄金スケジュール
これほどの人気施設ゆえ、週末や夕方以降の混雑は避けられない。しかし、賢く立ち回ることでその快適性は劇的に変わる。混雑を巧みに回避し、最高のリラックス体験を手に入れるための実践的アプローチを明かそう。
狙い目は平日の「午前8:30〜11:00」と「14:00〜16:00」のエアポケットだ。早朝のオープンラッシュが引き、近隣の常連客がひと息つくこの時間帯は、サウナ室を独り占めできる瞬間すらある。また、入浴のコツとしてぜひ試したいのが「黒湯生源泉→高温黒湯→サウナ」というトリプル温冷交代浴のプロトコルだ。いきなり熱い湯に入るのではなく、まずは常温の生源泉で肌を慣らし、その後でメイン浴槽とサウナを行き来する。湯上がりのポカポカ感が数時間持続するのを体感できるはずだ。
公衆浴場の未来を照らすCOCOFUROブランドと地域コミュニティの共鳴
廃業が相次ぐ銭湯業界において、COCOFUROが示すアプローチは希望の光そのものだ。古いものをただ壊すのではなく、銭湯が本来持っていた地域の社交場としての役割を継承し、現代のライフスタイルに適合する形へ再編集する。その姿勢が、久が原という落ち着いた住宅街の風景に美しく溶け込んでいる。
湯上がりのロビーでは、クラフトビールや厳選されたソフトドリンクを片手に談笑する人々の姿がある。世代を超えた交流が自然と生まれるこの温かい空間こそが、ハードウェアとしての銭湯を超えた最大の魅力かもしれない。都会のオアシスとして進化を続ける名湯の鼓動を、ぜひその肌で確かめてほしい。 (出典: cocofuro ます の 湯(Yahoo!ニュース))